そんな人とは知らずにお見合いをして、あまりのひどさがトラウマになった経験

親戚の年配女性が相手のお父様と知り合いで、何気なく私の話をしたところ息子の嫁にぜひと気に入られたそうで、写真を見て「これにしとけ」と父、「誰の相手だ」と息子がいうほどだったそうです。
しかしこちらにはそういう話のみで、相手の男性の写真はと聞くと、「よう言わない(たぶん、写真を要求できる雰囲気じゃない)」と父親の写真を持ってきたそうです。
でも、相手の履歴や家族構成についてはとても立派だったのと、お母様とも偶然知り合いと分かり、これはと思ったそうです。
それでお見合いすることになったのです。

こういうお見合いの席は、喫茶店の個室とか料亭の一室とかで相手の親とこちらの親、仲介の方も一緒に合うのが筋なのですが、相手の男性はそれを断り、ホテルのロビーで2人だけで会うことになりました。
私は母の同伴でロビーに入ってきたその人を見て母が声をかけて去り、お辞儀程度の挨拶をしてロビーの喫茶室でお茶でもと言われました。
家族がかなり立派で本人の履歴も立派だと言われた相手の男性は、一目見た瞬間に、どう言って断ろうかと思ったほどでした。
一応ネクタイはしていましたが普段着のようなジャケット姿で、お見合いどころか初めて人に会う服装ではなく、風貌もみすぼらしかったです。
私は仲介人が意地悪で紹介したのか、または父親だけが私を気に入ったのだけど本人はどうしても断りたいから、身代わりに友人を寄越したのかと思ったほどでした。
この人の職場の人は、きっと私のことを、こんな人とお見合いするなんてどんな人だろうと笑っているだろうなと思ったくらい、会っただけで恥をかかされた気持ちになったといっても過言ではなかったです。
この人は親子そろって内科医だったので、そこまでして医者と結婚したいのかと言われるかもと恥ずかしくてたまらなかったです。

相手の男性は、ロビーにある喫茶室の椅子に座ると、ひとりで下を向いて首を振りながらにやにや笑いだしました。
私はそれを見て、この人は自分さえうんと言えば明日からでも私が身の回りの世話をしてくれるとでも思っていると感じました。
男性はひとりでにやついた後、父親がわしの言った通りだろうと得意になるのが見えたらしくて、いやいやまだわからんと表情を引き締め、肘をついてじろじろと遠慮なく私を見続けました。
私は真っ青になり、下を向いていました。
その場で席を立って帰りたいのはやまやまでしたが、これは私の反応如何では下手をすると話が違うとストーカーになる恐れがあると思ったのです。
それでこちらは何の興味もないということが相手に嫌でも伝わるように、じーっと黙って相手に質問もせず、相手の質問に答えるのも最小限にしました。
相手はだんだんわかってきたのかもしれないけど、大きな本屋へ行くのが好きだという話で、嫌味っぽく「買うのは本だけですか」と聞いたりしてますます嫌な印象を強めました。
その後、外へ出て美術館でも行こうかと言われたのですが、外を歩くのにも誰かに見られたらと思うと恥ずかしくて数m離れて歩いたのに、いつお風呂に入ったのだろうと思うほど異臭が漂ってきました。
薄い頭髪がべったり張り付いた人でしたが整髪料ではなく髪も洗っていないことはわかったし、みすぼらしく薄汚れたジャケットもクリーニングしてなかったのではと思います。
ここまで行くと恐怖体験で、ほとんどトラウマのようになっています。
しかし我慢の甲斐があって、帰宅後すぐに断ってストーカーにならずに済みました。

そもそもお見合いなのに、相手に写真を渡さないというところからずれていたのだと思います。
写真を見せると断られると思ったというよりは、相手の父親も本人も自分のことしか考えずに、自分が気に入りさえすれば結婚できるとでも思ったのでしょう。
あの態度を見れば、結婚後は本を買うなどもってのほか無駄使いなどさせないし、親戚付き合いも自分の親戚だけなどと言いかねないと思いました。
あの服装や態度、異臭付きのお見合いだけで一般常識が通じない、自分本位な人と思われても仕方ないです。
意地悪で紹介したのではない、本人を知らなかっただけだろうということでしたが、仲介した人とも絶縁状態になりました。

信頼すべき筋からの紹介で書類上はかなりの優良物件だったとはいえ、お見合いは本人を良く調べて対処すべきだということでしょう。
そして相手に失礼だったかもしれないけど、その場だけでも友好的な態度をとれば自分勝手に誤解されることは間違いないので、その気がない意図がはっきり伝わるようにしなければと思います。